ただいまです。
今朝の朝食は二日酔いでとても何か食べたい気分じゃなく、「朝鍋」休み。
かわりにパックの牛乳を飲んだんだけど、これが予期せぬ非常事態を招くことになったのだ―。
なんとその後、電車の中で急にオナカがグルグルしてきたとおもったら、直下型の腹痛が「ズーンッ!」って襲ってきて、一歩もその場から動けなくなった。
だんだんと視界がチカチカしてきて、仕方なく途中下車してトイレに行くことを決断する。
次の駅にたどり着くまでの間、腹痛から意識をそらそうと外の景色やらに意識をフォーカスし気を紛らわせようとするが、感覚が研ぎ澄まされてるので、まわりの乗客から臭ってくるミントやら香水の臭いや、ジジイの耳から生えてる白髪の耳毛や、ババアの真っ赤なスーツに合わせたコーディネートで同じく真っ赤ルージュがひかれたくちびるからのぞく前歯にベットリとこびりついてるところやなんかの、ちょっとした事に意識がむかい、さらに腹痛を助長させられるようでムカムカするくらいになってきました。
「この人達にはなんの悪気もないのに。話せば、きっといい人に違いない。」
「気分悪い」ってことを打ち明けたら、きっとこの耳毛ジジイも、速攻、自分のブリーフケースの中から下痢止めを差し出してくれ、「いやぁ、オレもオナカ弱いからさ、飲みなよ。」といってくれ、それを横目で見ていた真っ赤なババアも、きっと「あらタイヘン!」とばかりに、おもむろにバックの中からアメチャンをどかしてペットボトルのお茶を差し出してくれるに違いない。もっとも中身は家で詰めてきた麦茶に違いない。ひょっとしたら砂糖が入ってるかもしれないが、この状況の場合、選り好みはできない。
とっくに腹痛は限界を通り越して、意識はなかばトランス状態に突入して、や~っと電車の扉が開き、トイレの看板を探し一目散に、かつ、最低限の振動を意識して一歩ヾ慎重に踏み出していった。
「トイレ、トイレ、便器、便器」
「ヤスキヨ」の横山やすしの「メガネ、メガネ」のギャグじゃないが、頭の中はそのことでいっぱいでした。
そんな中、ふと過去の出来事を思い出す。
それは、何年か前に、近所の公園で小学生低学年くらいの子供達が遊んでて、公衆トイレに入っていった大人にむかって、
「ウンコですかー!? 便器があれば、ウンコができる!!」
と大声で連呼してゲラゲラ笑ってる姿だった。
いま、この状況で、そんなことぬかしてみろ。殴ったるからなw
いや、殴らないけどね。
気持ちにそんな余裕ないし、むしろ言われ放題で、耐えることしかできないだろうし。
「便器があれば・・・」
そうしてようやく、ヨタヨタとトイレにたどり着いたとおもったら、あろうことか、先客がいやがった!
しかも、先に3人待ち。
それを見た瞬間、腰が抜けるような虚脱感で意識がとんだ。
茫然自失でその場にへたりこみそうになったわ。
きっと、これがわかりやすい「絶望」感なんだと思う。
耐えて耐えて、やっとのことでたどり着いたとおもったら・・・さらに大きな砦が待ち構えていたという。
たとえるなら、漫画「ドラゴンボール」のベジータ戦で、すべての望みをこめられた最終必殺技「元気玉」を瀕死のベジータめがけて投げたんだが、あろうことかよけやがった! そのコマで終わって次号に続く・・・ あのくらいの絶望だ。
もうさっさとあきらめて、肛門括約筋ゆるめちゃおうかなぁ、と諦念にまかせようとおもってたら、どこからともなく、「タッタッタッ」と駆けてくる靴音がこちらに迫ってくる。
「はっ」と、そちらを振り向くと、リーマンが息せき走ってトイレにまで駆け込んできて、今のこの4人待ちの状況を確認するなり、手で顔をおおいながら「くるり」とまわって、絶望をオーバーリアクションでジャスチャーした。
それはまるで、サッカー試合であやまってオウンゴールを決めてしまい「オーマイガ!」してる外国人選手みたいに。
きっとオレもさっきあたりに似たようなリアクション見せてたんだろうなぁ、とおもうと、なぜか、そのリーマンと同胞意識のようなものが芽生えてきて、すこし勇気がでてきました。
そのリーマンとともにホモソーシャルな間柄で現状を耐え合ってると、いがいと回転数はやくて、ものの一分ほどで回ってきて、なんとかメルトダウンは防げたのが不幸中の幸いでした。
歩きながら、こまめに高濃度のベント作業を行ったのが功を奏したみたいです。
と、こんな出来事があって、さすがに今回ばかりはもう懲りて、その後そっこう、「ストッパ」買って帰りました、はい。
「ヤスキヨ」じゃなく、「キヨスク」で、な!
はぁ~、辛かった;